国産エッセンシャルオイル yuica は、高品質精油(アロマオイル)です。

純粋なエッセンシャルオイルの抽出には非常な困難を伴います。「yuica ゆいか」はすべて日本の森から得られたもので、無農薬で極めて安全なものです。しかし、その安全な原材料を採集するためには、まず、森の奥に入って香りのある樹種さえ探さなくてはなりません。しかも、ほんの数ミリリットルのエッセンシャルオイルを得るために数キログラムの原材料が必要です。ですから、森の木々の枝葉を大量に集めなくてはなりません。どんな枝葉でも良いわけではなく、香り成分をしっかりと含んだ樹種でなくてはなりません。
「yuica ゆいか」は、昔から日本の食卓周辺でつかわれてきた口に入れても安全な樹種を中心に抽出しています。樹種を選べば香り高い有用なエッセンシャルオイルが抽出できます。ところが、この「樹種を間違えない」ということを実践するのはたやすいことではありません。
【クロモジの葉】
たとえば先ほども例にあげた「クロモジ」です。クロモジは背の低い灌木( かんぼく) で林床に育ちます。ところが、その葉は、何の変哲もないどこにでもある葉の形をしていて、森を何気なく歩いているだけではどれがクロモジなのか見分けがつきません。葉の下に隠れている緑色の小枝に黒い斑点があり、それがまるで黒い文字を書いたようで、これが「黒文字=クロモジ」の語源です。これを見分けて採集します。
しかも、クロモジがほとんど生えていない森もあります。また、時にクロモジの群生地を見つけても、私たちは持続可能になるよう、主要な幹は残して枝葉だけを取り、近い将来には再生するように気を使いながら、山の斜面で作業を行います。
【ニオイコブシ】
「ニオイコブシ」はもっと困難が伴います。一般に「コブシ」と呼ばれているものは花は匂いますが枝葉は匂いません。また、少しピンクがかった花を咲かせる「シデコブシ」は絶滅危惧種で採集してはいけません。「コブシ」も「シデコブシ」も「ニオイコブシ」と同じ「モクレン科」で、とてもよく似ています。しかも、コブシの葉もクロモジと同様にあまり特徴がありません。
森が緑に覆われた初夏から夏は、どこにニオイコブシの木があるかを遠くから識別するのは不可能に近いことです。私たちは、春先に咲いた白い花の位置から類推し、山に登り、目的の木を見つけるとニオイコブシの成長を促すように切った枝を集め、山から降ろします。
「スギ」や「ヒノキ」の育成材の枝葉の採集は少しは楽です。特に、農・商・工の連携をめざして飛騨高山森林組合と協力関係を結び森林の手入れを始め、林業の活性化にも寄与しながら、より多くの抽出が可能になりつつあります。しかし人手に頼らざるを得ない仕事であることには変わりがありません。枯れたり腐ったりした枝葉を排除し、元気で美しく、最も適正な原材料の調達に努めています。これは、コーヒーの良い豆をハンドピックで選別するのと似ています。
【サンショウは手作業で果皮だけを選別】
適材の選別ということでは「サンショウ」は最も難しい課題を含んでいます。サンショウからエッセンシャルオイルを抽出する時は、サンショウの黒い実ではなく、まわりの果皮だけを材料として使います。3ミリ~5ミリ程度の果実の果皮だけをハンドピックで採取選別することになります。
他に私たちが心がけているのは、エッセンシャルオイルの材料を採集する森林の斜面の方向、土壌の性質、調達の季節や採集の時間など、樹木と森との長年のつきあいから生まれた判断と技術を大切に、手仕事に近い作業により質の高いエッセンシャルオイルを生み出す努力です。
調達した原材料は長く放置せず、なるべく早く抽出し始めます。原材料はいわば生ものです。「森林浴」や「フィトンチッド」という言葉をご存知の方も多いと思います。樹木からのエッセンシャルオイルは、まさに「都会の部屋の中で森林浴をしてもらうためのフィトンチッドなど森の要素の超濃縮液」といえます。
【粉砕された原材料】
質の良い香りを得るには鮮度が重要です。食べ物や花などの香りと同様に、時間の経過がある一線を超えると悪臭になってしまうのです。ですから、原材料の調達と抽出開始のタイミングに気を配ります。
抽出の前に、選別済みの原材料をさらに適度な大きさに加工します。樹の「木部」「枝」「葉」と抽出する部位に応じて加工します。「枝葉」などは、主に粉砕機にかけて細かくしますが、このときコーヒーの豆と同じように、粗挽きにするか細挽きにするかによって抽出量や香りの変化が起こります。
【水蒸気蒸留法】
そうした準備が済んだらいよいよ抽出です。現在、「yuica ゆいか」は主に水蒸気蒸留法で抽出しています。まず、材料を蒸留容器に入れ、そこに水蒸気を送り込みます。水蒸気を送り込むための水も、大切な材料です。一般に都会の水道水には塩素を主体とした消毒液が混入されています。塩素系の消毒液には臭いがあると同時に、脱臭効果もあるため、芳香成分に大きな影響を与えます。私たちは山奥に井戸を掘り、そこから得られる天然の地下水を蒸留用に使っています。
【抽出】
蒸気を原材料の中に通し、原材料を通った蒸気が冷却されて「エッセンシャルオイル」と「アロマウォーター」が抽出されます。温度の上げ方、蒸気の通し方、抽出時間、樹種や部位や粉砕度合いによって異なります。
抽出されたエッセンシャルオイルとアロマウォーターを分離し、瓶詰めし、製品として出荷するのですが、この過程で品質管理を徹底して行っています。
出荷前のエッセンシャルオイルは、不純物と水分を取り除き無菌室で瓶に詰めます。品質管理徹底のために「ガスクロマトグラフ」という機械で成分分析を適宜行います。これによってエッセンシャルオイルの中に含まれる有効成分が明確になり、その製品が一定の基準を充たしたものかどうかを判断します。
また、「日本産アロマ」と「外国産アロマ」のガスクロマトグラフの分析結果を比較することにより、それぞれの樹種の特性が明確になり類似点や相違点が分かります。
たとえば、アマゾンの「ローズウッド」と日本の「クロモジ」が、ミドルノートではきわめて似通っているということがガスクロマトグラフ分析で分かり、その香りも似通っていることが科学的にも証明されました。また、成分分析の結果から、その成分が人間の心身にどのような作用を与えるか、過去のデータからおおよその予測も可能になります。
【ガスクロマトグラフ】
精油の品質管理や成分分析チェックには、欠かせない分析機器。精油の成分を気体にして分析します。
「yuica ゆいか」のエッセンシャルオイルは極めて純度が高く、その品質は2~3年たっても変わりません。(一般的に純粋なエッセンシャルオイルは1年の賞香期限を持っています)。品質を保つため、「yuica ゆいか」は最も遮光性の高い茶色の遮光瓶に入れて製品化しています。