飛騨の花

マンサク(マンサク科)

東京、名古屋ではもうサクラの開花が見られる頃になりました。

飛騨では、まだ、残雪が見られますが、山で「まず花が咲く」木として、「マンサク」が咲いたのでお知らせします。

「マンサク」人の名のような面白い名前ですが、その語源は「まずさく」が転化して「マンサク」と言われるようになった、とか、また、この花の咲き具合によって「豊年満作」を占ったからとも言われる。

「豊年満作」を占ったころには、あちこちの山肌に「マンサク」が見られたのでと思う。この木は3月27日、飛騨市国府町の道路端で目を凝らしてようやく見つけた木です。花数が減っているのか、個体数が減っているのか分かりませんが、今の時代では「豊年満作」を占うことは難しくなってきている気がします。

庭木にもよく植えられているが、これは同じ仲間であるが、「シナマンサク」であることが多いと思います。「シナマンサク」は花が一回り大きく、花付きもよいが、花の時期にも前年の古い葉が落ちず残っているのでよくわかります。ご近所で見たら、ちょっと気にして見てください。

今年は、地震・津波で大きな被害を受け、生活が一変した方々には、大変な苦労を余儀なくされていると思います。マンサクも飛騨の寒い冬を耐え、花咲かせました。春は必ず来ます。

高山K